地魚のおいしさを最大限に引き出す
鹿屋の海鮮居酒屋「かどくら」の魅力

アットホームな雰囲気で
旬の味を堪能
「かどくら」は、鹿屋市田崎町にある温かみのある海鮮居酒屋で、家族連れでも気軽に楽しめるアットホームな雰囲気が特徴です。地元の旬の魚介類を中心に、店主のこだわりが感じられる多彩な料理を提供しています。特に、地魚の素材の味を活かしたシンプルで洗練された食べ方が魅力です。魚好きの店主との会話も楽しみのひとつで、まるで知人の家に遊びに来たかのような気持ちになります。
新鮮な地魚が主役の多彩なメニュー
「かどくら」の料理は、地元大隅の港で仕入れた新鮮な魚介類がメイン。シンプルながらも、素材の魅力を引き出す調理法で、刺身や揚げ物、季節限定の料理までバラエティ豊かに楽しめます。また、お客様のリクエストに応じた特別メニューも用意されており、地元の常連客に愛されています。
地元食材と魚文化への情熱

多くの居酒屋では、マグロやサーモンなど人気のある魚を提供しますが、「かどくら」の店主は「この辺りは多種多様な魚が揚がるので、今日は何の魚を使おうかと選べる楽しみがある」と語ります。
20年以上大隅の魚と向き合ってきた店主は、地域の課題にも関心を抱いています。
「セリに行くと、漁業者が減っていることを肌で感じる」と話す店主。
大隅半島には質の良い魚が豊富にあるにもかかわらず、養殖カンパチや養殖ヒラマサは値段が高いため、地元の方はなかなか手が届きません。加えて、魚を捌ける人材が少なくなり、魚を扱える飲食店も減少しているのが現状です。」

「希少魚」を
おいしく提供する店
市場に揚がっているけど量が少なくてあまり出回っていなかったり、価値が低く見向きもされていない魚も、適切に調理すれば驚くほど美味しく食べられます。「かどくら」では、「未利用魚」とも呼ばれる魚を「希少魚」として提供することで、その魅力を広く伝えています。
「魚を捌けるようになると、魚の目利きもできるようになり、時期や魚の種類に応じた美味しい食べ方がわかるようになる」と店主は言います。
この日の刺身盛り合わせは、まさに大隅の魚の「良いとこ取り」といえるラインナップでした。
- 佐多岬のブリ
- 根占の養殖ヒラマサ
- 高山漁港のカマスとツバメコノシロ
- 内之浦漁港のウスバハギ
もちろん、刺身以外でも地魚をおいしく楽しめます。「本日のおすすめ」に登場する大きなカマスフライや、タチウオの天ぷらも絶品です。地魚ならではの旬の味覚が、訪れる人々の舌を魅了します。

タチウオの天ぷら
コミュニティとの繋がりを重視した取り組み
「かどくら」は、ただの居酒屋にとどまらず、地域コミュニティとの結びつきを大切にしています。地元の人々が集まり、食事を楽しむだけでなく、会話や交流を育む場所としても機能しています。また、地元の魚の味を伝え、地域の食文化を広めることは、漁師たちのサポートにもつながっています。
店主は「漁師を後継者へ引き継げる仕事にするためには、収入が上がってかつ安定しないといけない。そのために飲食店でできることもある。」と強調します。
飲食店が希少魚をおいしく提供することで、魚の価値を向上させ、それが結果的に漁師たちの収入向上にも貢献できると考えているのです。実際に、価値の低かった魚が、その価値を見出されて世に広まり、価格が5倍、10倍に跳ね上がったケースもあります。
「漁師がいなくなると我々も魚を提供できなくなる。興味がある人には、ぜひ漁師をやってもらいたいし、始める人には初期投資などのサポートをしてあげてほしい。」と店主は言います。


地産地消の温かみと、おもてなしの心
おいしい食事で満腹の私たちは、店主自らが淹れてくれた温かいほうじ茶で一息つくことができました。
自家栽培の茶葉を焙煎したほうじ茶は、カフェインが少なく、夜でも安心して飲めるよう配慮されています。こうした心遣いが、訪れる人々をほっとさせる「かどくら」の魅力のひとつです。
お酒好きの方はほうじ茶の焼酎割もぜひ飲んでみてください。

「かどくら」は、地元の旬の魚を最大限に活かした料理を楽しめる、鹿屋市の隠れた名店。地元の味覚を堪能し、地域の食文化に触れる絶好のスポットです。興味があればぜひ一度訪れてみて、大隅半島の豊かな味わいを満喫してはいかがでしょうか。
基本情報
- 施設名
- 海鮮居酒屋かどくら
- 住所
- 〒893-0037 鹿屋市田崎町2248−2
Googleマップで見る - TEL
- 0994-43-7437
- 営業時間
- 18:00-23:00
- 定休日
- 火曜日
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