この魚のカテゴリー

マダイ
分布:北海道南部、朝鮮半島南部、東シナ海、南シナ海、台湾の岩礁域や砂礫域、水深30〜200m
全長:25〜80cm
「◯◯ダイ」という名前の魚はたくさんいますが、本当のタイ、つまりタイ科に属するのはマダイ亜科、ヘダイ亜科、キダイ亜科の魚のみです。
「魚の王様は?」と問うと、日本人なら老若男女「マダイ」と答えることでしょう。銀赤色に輝く魚体と淡青色のアイシャドーは美しく、むしろ女王様といったほうが良いかもしれません。マダイは尾鰭にも特徴があり、後縁が黒、下葉の先端が白くなっています。本種は姿が美しいだけではなく味も極上で、とくに「桜だい」と呼ばれる春の産卵期をむかえたマダイは珍重されます。養殖や種苗放流も盛んに行われていますが、養殖物は天鉄物のマダイとちがって2つの鼻孔がつながって細長い一つの孔になっていることが多いです。
出典:九州発 食べる地魚図鑑 大富 潤 (著)